これまでに株式投資の経験がある人なら、ローソク足ってもうご存知ですよね。
ロースク足とは、その名の通りローソクのような形をしたチャート表です。
株式投資では、ローソク足がたくさん並んだチャート表を見て、そのデータをもとに過去・直近の株価の値動きを分析します。
本来、ローソク足は、ある一定の特定の期間中の値動きを示しています。その期間は、1時間ごと・1日ごと・1週間ごとに表わすことも可能です。
チャート・ローソク足の見方を知っておこう
実はこのローソク足の歴史は古く、江戸時代にある商人が発明していたとも言われています。ローソク足には始値と終値、高値と安値の4種類の数値があります。
それでは、FX投資を行う上で、ローソク足のチャート表はどこで見られるのでしょうか。
FX関係の雑誌でももちろん見られますが、FX会社のウエブサイト上には日々掲載されており、最新の情報に更新されています。
ただし、FX会社ごとにローソク足の色が違っていたり、チャート表の大きさなどに違いがあります。
ローソク足の基本的な見方は、どのFX会社でも同じなので、まずは基本をしっかり押さえておくことが重要です。
FX投資の場合、自分が行う取引のタイプによっても、ローソク足の見方には違いがあります。スイングトレードを行う場合は、日足または4時間足のチャートを見るのが一般的です。
デイトレードの場合は1時間足、デイトレードよりもさらに取引の頻度が細かいスキャルピングでは1分足または5分足を使うケースが多いです。
チャート分析は必要だが完璧な対策ではない
そもそもチャートとは、過去直近の為替レートについて、その値動きをグラフに表わしたものです。縦の軸には通貨の価格が表示され、横の軸には時間の経過を示します。
ローソク足以外のチャートには、バーチャートやラインチャートなどがあります。
または、FX会社独自のチャート表を提供しているところもあります。
バーチャートとは、棒線のみで表わすチャート表です。日本国内の個人投資家は、ローソク足のチャート表をよく使いますが、米国ではバーチャートがメジャーな存在です。
ラインチャートは、通貨の値動きを1種類の線でつなげて表わしたものです。ローソク足やバーチャートよりも、さらにシンプルな感じです。
ローソク足には陰線と陽線がありますが、ラインチャートやバーチャートにはほとんどありません。終値の方が始値よりも高い時に使う線のことを陽線、終値の方が始値よりも低い時には陰線を使います。
それでは、FXや株式投資ではなぜチャートを見る必要があるのでしょうか。その答えは至ってシンプル、投資はギャンブルではなく資産運用の手段であるからです。
競艇や競馬などのギャンブルでは、当選確率が重要ポイントになります。
しかし、株式投資やFX投資ではギャンブルとは違い、値動きの傾向にはさまざまな特色の違いがあります。そのため、しっかりとした分析力を養っておく必要があるのです。
FX取引を始める前に分析力を養っておけば、為替相場の値動きの傾向がわかるようになります。しかし、政治・経済などさまざまな要因で、ふだんは安定した値動きであっても急激な値動きになることも珍しくはありません。
チャート表を見て全体の流れをつかみ、値動きの傾向を把握することはもちろん必要です。
チャート表の活用法としては、サポートラインを引く方法やレジスタンスラインを引く方法があります。線で結ぶことによって、値動きの傾向をある程度つかむことはできます。
しかし、チャート表を見ても、値動きが読めなくなることは多々あります。チャート表は、あくまでも過去直近の値動きのデータのひとつに過ぎません。
チャート表を見てからFX取引をしたからといって、必ずしも有利になるという確証はありません。チャート分析は必要ではありますが、完璧ではないことを肝に銘じておきましょう。