「FXってなんとなく聞いたことがあるけど、いったいどんな取引なの?」
と疑問を抱く人も多いですが、簡単に言えば「てこの原理」を活かした取引、それがFXの大きな特徴です。
FX投資を始める前に、証拠金をFX会社に預けて、通貨ペアを選び、レバレッジの倍数を何倍にするか選択します。
本来、FXは少額資金で取引ができるのですが、少額でビッグな取引ができる、それがFXならではの醍醐味でもあります。
たとえば、証拠金を5万円預けた場合、レバレッジを効かせることによって少額でも大きな取引ができるのです。レバレッジを10倍に設定した場合は、5万円×10倍で50万円もの取引ができる仕組みです。
レバレッジを3倍にすれば15万円、1倍にすれば証拠金と同じ金額で5万円の取引となります。
てこの原理を活かしたFX! でもレバレッジのかけすぎは禁物
レバレッジを高く設定して少額資金で大きな取引ができるので、取引に成功すれば大きな利益(リターン)が見込まれます。逆に、取引がうまくいかない場合は、レバレッジを高く設定すると損失リスクが高くなる仕組みです。
これをハイリターン・ハイリスクと言い、利益と損失は常に背中合わせであることを認識すべきです。
それでは、FXで損失を極力低く抑えるには、どんな取引をすれば良いのでしょうか。
少ない利益・少ない損失をモットーに無理のない取引をしていれば、ほんのわずかな利益を得ることはあっても、損失を最小限に抑えることが可能です。
てこの原理を活かしたFX投資は、ついついレバレッジを高く効かせたくなりますが、大きな利益を狙うのは初心者にはまだ早いです。
レバレッジのかけ方で取引に失敗する典型的なパターンとは?
レバレッジについて失敗の多いパターンについて、1つご紹介しましょう。
FX初心者がレバレッジを25倍に設定して、豪ドルの通貨で取引をした場合はどうでしょうか。
豪ドルは高金利通貨ですが、米ドルと比較すると流通量がはるかに少なく、値動きが激しく、相場の動きが読みづらいのが難点です。そのため、FX初心者には不向きなので、うかつに手を出さない方が無難です。
現在、FX会社ではレバレッジが最大で25倍までとなっています。
従来はそれ以上の高いレバレッジを設定することも可能でしたが、個人投資家の資金を万全に守るための対策として、ローレバレッジに抑えられたのです。
これまで、FXは投資家の間では「投機的な投資」という見方がありました。それは、レバレッジを高くかけすぎることで、大きな損失を負うリスクが懸念されていたからです。
しかし、本来、FXはマネーゲームではなく、株式投資や債券と同様に資産運用手段のひとつです。
中には「レバレッジが高くかけられなくなったので、なんだか物足りない」と嘆く人もいるかもしれません。
しかし、FX投資ではレバレッジのみにこだわって取引を行う必要などさらさらありません。
レバレッジにこだわらなくても、スワップポイントによるインカムゲインが期待できるからです。
高いレバレッジを設定するよりは、異なる二国間の通貨による金利差で利益が得られる、それがスワップポイントです。
ほとんどの個人投資家が日本円を挟んで取引を行うのは、このスワップポイントに魅力があるからです。
仮にレバレッジを最大の25倍にして大きな取引をして、大きな利益が得られたとします。
1年間にFXで稼いだお金について、確定申告を行う必要がありますが、万が一、無申告だと税の負担が重くなることだってあります。
スワップポイントで得られる利益は、それほど金額が大きいとは言えませんが、利益が少ない分、確定申告後に税の負担が重くなるケースは少ないです。
FXは株式投資や債券と同じように、地道にコツコツと資産運用をする程度にしておいた方が良いかもしれませんね。
近年は、女性の副業としてもFXが人気を集めていますが、男性と比較するとのめり込んでFX投資をするケースは極めて少ないです。
無理のない取引をしないと心がけておけば、FXは少額資金で安全な取引であると言えるでしょう。