FX初心者の心構えとして、日本円を含めて海外の通貨は常に値動きをしていることを忘れてはいけません。海外の通貨の値動きは、政治・経済・テロなどの状況によって、変動が激しくなることもよくあります。
最近では中国の武漢市の新型コロナウィルスのニュースを毎日目に耳にするようになりました。この影響で、日本を訪れる中国人観光客が大幅に減少、また日本から中国に渡航する人も少なくなりました。
新型コロナウィルスが流行したことにより、中国ではマスクが品切れ状態になっています。しかし、ウイルスがもたらす影響はそれだけではなく、株式投資やFX取引にも大きく影響します。
新型コロナウィルスがFX取引にもたらす影響とは?
2020年1月28日の東京株式市場では、株価に大きな変動があり、値下がり傾向です。前日の27日にも株価が下がってはいましたが、その原因のひとつとして考えられるのが新型コロナウィルスです。
FX投資の場合、中国の通貨で取引をしている人は注意が必要です。
「大丈夫、私は中国の通貨ではFXの取引はしていないから」という人も油断は禁物です。
新型コロナウィルスは、すでに中国本土以外の国々にも感染患者数が増えており、中国以外の国々でも旅行客が減少しています。
この先、世界中に感染患者数が増えれば、世界経済にも悪影響を及ぼす可能性があります。
すでに1月下旬から2月上旬にかけて、世界3大市場のひとつ・ニューヨーク市場では株価が大暴落したとの見方もあります。
株式投資やFX投資をしている人は、毎日のニュースに耳を傾けながらも、為替や株の最新情報に要注目です。
日本国内でもすでに新型コロナウィルスの感染患者がいますが、予防対策としては外出先から帰ってきたらうがい・手洗いを徹底することです。
外出時にはマスクを着用すること、できるだけ人混みを避けることです。
ウイルスに感染しないように十分な対策を自分で心がけていれば、まず大丈夫でしょう。
しかし、株やFX投資をしている場合は、自分で十分に気をつけてはいても対策はジュ分であるとは断言できません。
新型コロナウィルスが原因とされる株価や通貨の大幅な値動きが続いている間は、取引自体をしばらく休止するのが最善策です。
新型コロナウィルスの影響で円高ドル安
感染症が原因で株価や通貨の値動きに影響するとは意外な気もしますが、実は過去にも実際にこのようなケースは存在します。
今から18年前にSARSという病気が流行したのは、まだ記憶に新しいことと思います。
SARSとは「severe acute respiratory syndrome」の略、重症急性呼吸器症候群です。
そのSARSよりも猛威を振うであろうと予測されるのが新型コロナウィルスです。
あのSARSが大流行した2002年には、日経平均株価が通常の2割も下落したというデータがあります。このデータから、個人投資家は何を読み取るべきでしょうか。
感染症が流行する時期は、株価や通貨の値動きにも大きく影響するため、無理な取引は絶対にしないと心得ておくべきです。
というよりも、この時期に株や通貨の売買の取引自体をする方が危険です。
新型コロナウィルスのニュースが毎日報道されるようになって以来、日本円と米ドルとの関係にも大きな変化の兆しがあります。
それまで110円台を維持していたのですが、2020年1月下旬からは110円台よりもさらに下がり、110円台に手が届かない状況が続いています。
円高ドル安の傾向になっており、ショッピングや海外旅行には大変オトクです。
しかし、海外旅行で新貝コロナウィルスに感染するリスクについて考えると、やはり控えるべきでしょう。