近年はFXで副業する女性も増えてきましたが、FXは投資ですから利益が得られるチャンスもあれば、損失を出してしまうリスクもあります。まずはそのことをしっかりと踏まえた上で無理のない投資を行うこと、これが基本です。
FXの売買取引の仕組みがしっかりと理解できるようになったら、早速FX会社に口座開設をして今すぐにでも売買取引をしたくなりますよね。しかし、FXの副業にあせりは禁物、取引の仕組みを理解できていても、リスク管理ができていなければ大きな損失を出す可能性もあります。
もうひとつ肝心なことは、FX会社の信託保全制度の仕組みについて、理解を深めることです。そもそも信託保全制度とはどのようなものか、まずはここから入りたいと思います。
日本国内のすべてのFX会社で信託保全制度が採用
「信託」という言葉は、わたしたちの日常生活の中でもよく使われる言葉ですよね。
「信託」という文字が使われた言葉には、投資信託や家族信託や信託銀行などがあります。いずれも「人を信じて人に託す」という意味がこれに含まれます。
信託保全の「保」は「保護する」ことを意味し、「全」は「全部」という意味を表わします。つまり信託保全とは、FX会社において投資家の資金を万全に守ること、その手段のことを指しています。
自分が取引に使うFX会社が、もし明日にでも倒産したら、これまでに預けていた証拠金などの資金が戻ってこなくなったら大変ですよね。そこで、FX会社と信託銀行との連携により、信託保全制度によって、投資家の資金が万全に保護されるというわけです。つまり、信託保全制度は投資家を守る制度として成り立っているのです。
これからFXで副業を始める人は、FX会社の信託保全制度にしっかりと目を向けましょう。どの信託銀行と提携しているのか、万が一FX会社が破綻した場合に投資かの資金が戻ってくるまでに、どのような流れになっているのか、把握しておくと安心ですよね。
海外のFX事情と信託保全制度の関係は?
現在、日本国内には多数のFX会社や証券会社にてFXの売買取引が扱われています。日本国内では、大手のFX会社が倒産した事例は極めて少ないのですが、海外では倒産したFX会社が多いとも聞きます。
数年前にはスイスの通貨であるスイスフランが急騰したことが原因で、スイスショックとも呼ばれる現象となり、ヨーロッパのFX会社では巨大な損失を被り、倒産しました。
しかし、わたしたち日本人はスイスフランでFXの売買取引をする人は極めて少ないので、日本国内のFX会社がこれによって影響を受けることはありませんでした。
日本人に人気の高い通貨は米ドルやユーロなど、流通量が多い通貨です。FXでは金利の低い日本円と海外の通貨でペアを組み、金利差による利益が狙えるのが強みです。
しかし、値動きが安定した通貨でも政治や経済などの影響により、値動きが急に激しくなり、ベテランのFX投資家でも先が読めなくなることもあります。
近年は、日本国内のどのFX会社でもレバレッジが低めに抑えられてはいますが、だからといって倒産リスクがゼロとは言えません。肝心なことは、どんなにしっかりしたFX会社でもいつどんな時に倒産するかわからないということです。
金融庁では、日本国内のすべてのFX会社に対して、信託保全制度を導入するようにと義務づけています。万が一、信託保全制度が導入されていないFX会社で取引しているとしたら、それは違法な業者ということになります。
女性の副業でFX投資をしている人のほとんどは、日本国内のFX会社で口座開設しています。しかし、男性のFX投資家の中には、高レバレッジにこだわって海外のFX会社を選ぶ人もいます。
海外のFX会社で口座開設する場合、信託保全制度が取り扱われていない場合もありますので、注意が必要です。